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trick portion
〜 GALZOOアイランド・二次創作 〜

妄想対象:バニラ……と、クスシさん。


今日も夕陽が海岸を照らす、そんな時間。
黄金色の砂浜の一粒一粒が、こんぺいとうみたいにきらきら輝いている。
打ち付ける波は本当に穏やかで、やどかりまで波にさらわれずに楽しそうに歩いてる。

甲板(って言うんだって。このおっきい船の上)の上で、静かに波の音を楽しむ。
澄んだ水面には、群れをなして泳ぐお魚さん達。気ままに泳いでるその姿は、純粋に私の目を楽しませてくれる。


レオが来てから…まぁ、正確には半ば無理矢理連れて来たんだけど、少しはまともな生活というか、
探索に出かけない時は普通の生活が出来るようになった。

朝起きて、
食事して、
釣りに出かけて、
大和の掃除をして、
夕飯の用意を手伝って、
皆の帰りを待って。

ほんと、普通に暮らしているぶんにはいいトコなんだけど。
でも、私がこうしている間も、皆はイカ男爵と戦ってるんだよね。
たまたま今日はあたしが留守番なだけ。


お日様のおかげでふわふわに乾いた、皆の洗濯物を取り込んで。
……この島に来て、洗濯というものをする機会が増えた。
脱いでも、破いても、時間が経つと元通りになるあたし達の服。
でも、それは新陳代謝の賜物だから体力だって使うし、第一治るまで恥ずかしいじゃないか。

だからちゃんと洗って、もしもの時にすぐ着れるように、洗濯して綺麗にする。

…するん、だけど。

……今日は、やもりんのブルマが何故か三枚。
…ああもう、判ってる、わかってるよ!今朝子やもりんになってたし!
転生して強くなりたいって、やもりんは真剣に言ってたじゃないか!

……。
せっかくふわふわになったやもりんのシャツの裾を、きゅ、って握ってしまう。

……………レオの、ばか。
私、まだ一回だけだよ?


そんな、とき。

「バニラ」
「うひゃぁっ!」

背後からいきなり呼び止められた。
びっくりして思わず力が入ってしまった手の中で、びりって嫌な音がした。

「ど、どうしたのだ、声をかけただけでそんなに驚くことは無かろう」
「な、なんだ、クスシかぁ…。びっくりさせないでよ、もう。
 …あー、おかげでやもりんのシャツ、破いちゃったじゃないかー」

んー、多分8割方私のせいなんだけど、責任転嫁。
馬鹿力って言うな、馬鹿力って。
…でも、こうでもしないと、こういうコトに過敏なクスシにすぐ気付かれちゃいそうで。

「す、すまぬ、無用心じゃった……」
「いいって、私から謝っておくよ。
 それより何?洗濯物ならもうこれが最後だよ?」

そそくさとかごを左脇に抱える。
右手には、これまたふわふわになった船長室のシーツ。

「いや、面倒じゃがレオ殿のアイテムの整理を手伝ってくれぬか。
 カメ子やスケッチがいてくれるお陰で採取の効率が良くなってくれるのは助かるのじゃが、
 増えるだけでかさばるばかりなのでな」
「……えー、そんなの他の子にさー。
 私が不器用なコトくらい、クスシ知ってるくせに」
「メイドさんは夕食の準備、サワーとちょーちんはその手伝い、
 残るはスケッチ、きゃんきゃん、ちゃぷちゃぷじゃ。
 レオ殿はまだ戻っておらぬ。
 ……儂は、これでも一番無難なお主に声をかけているつもりじゃが…」

う。
その面子がレオの部屋をひっ散らかしてるさまが、なんとなーく想像できた。

「あーもう、わかったよっ!
 洗濯物畳んだら行くから、レオの部屋だな?」
「ん、そうして貰えると助かる」

半ばやけになりながら、ずかずかと船室に入っていく。
でも、ちょっとだけ助かった。
何かしてないと、今みたいなもやもやした感じが心の中にどんどん広がっちゃいそうで、嫌だったから。



「クスシー、いる?……って、うわぁ…」

私が船長室のドアを開けると、床一面にアイテムの山、山、山。
採取物の大セール開催中って感じ。

「おお、丁度いいところに来てくれた。
 これらがこの宝箱の中に乱雑に詰まっていた状態での。生駒炭と黒天石まで一緒になっているものじゃから、
 普通の目では到底区別がつかぬ」


こっちにはレアストーンがこんなおざなりに置かれてるし。
…武器とは別にしておいたほうがいいと思うなぁ…欠けでもしたら勿体無いじゃないか。

「う…案外レオってだらしないのな」
「ま、最近は探索も夜遅くまで行っているから、この辺りは手が届かなくなっておるのじゃろう。
 とりあえず生ものとそれ以外の分別だけはしておかんとな」

それから、大分別大会が始まった。
まず、小分けされていた水を大瓶へ。くまたけとガンジス粉…調合して口にする可能性があるものから優先してまとめていく。
いくらクスシが問題ないって言っても、やっぱり古いくまたけで作ったおべんとう…ってのもね。

…。
ふと、小瓶に分けられた半透明の薬が目に止まった。
レオが、あのときにいつも飲む、少し粘りのある薬。
私達が従魔として、ううん、女の子として、レオを求める時に手助けをしてくれる、それ。

種類ごとに、黄土色や紅色の液体がビンの中でゆらゆらと揺れる。
クスシが言うには、骨、皮、牙を一つの瓶に閉じ込めて、圧力がどうのこうのの原理でエキスを抽出するらしい。

…でも、レオが口に含んだ時、少し顔をしかめてた。
ちょっと苦手な味って言ってたけど…どんな味なんだろ。
クスシも無害だって言ってたから、ちょっと味見してみても大丈夫だよね。
蟻の薬だったらすぐに作れるし。
興味半分、探求心半分。
ぽん、とコルクの線を抜いて、一口含んでみた。

「……うぇ…」

……甘い。すっっっごく甘ったるい。
柑橘系のさっぱりとした甘さとは全っ然違う、なんていうか砂糖の原液みたいな無茶苦茶な味。
なまじっか粘り気があるもんだから、喉にまとわり付いちゃってもう。
レオのしかめっ面が……なんとなく、判ったような。

「な、何をしておる、バニラ!」
「え…?」
「お主、軽率に薬というものを飲むでない!
 ただでさえこの島の呪いで我らの身体は通常でない力が働いておるというに、
 このような特殊なものを……」
「だ、だいじょうぶだって、クスシ。レオにだって無害なんでしょ?
 現にほら、なんともないじゃ…」

ないか、と言おうとした。けど、言えなかった。

こんっ。
三角の形をした容器が、手から滑り落ちる。
あ、あれ。私、力抜いてないのに。

ガラス製の口から半分ほど残っていた液体が跳ねあがって、スカートにぴしゃ、とかかった。
その瞬間。

「ひ、ぁ!」
「ば、バニラ、しっかりせぬか!」

どくん、と身体の中で何かが跳ね上がったような感じ。
手にしていた薬が喉を通っていくのが判る。通った先からどんどん熱くなっていくから。

熱い。
熱い。
血がたぎって身体の中を暴れまわる。その脈動が、何時しか身体の一部に集中していく。

「ふ、くぅぅぅっ、な、なに、なにこれぇ…っ!」
「こ……これ…は……っ」

スカートの下、ちょうど薬がかかったあたり。
力というか、血というか、身体の全部がそこに集まっていって。
……おっきく、なった。

…………。
な、なぁっ!?

ただ驚いているうちにも、おっきくなったそれは、私のショーツをぐいっと押し上げてしまう程に成長してしまっていた。
乱れたスカートの裾から頭の部分がひょっこりと出て空気に晒される。

「……な、なに、これ…」
「…あのような薬を飲んだのだ……男性の象徴に違いあるまい……
 ……心なしか、レオ殿の……こ、こほん、その、それに似ておるような…」
「なんでだよぉ!私、女の子だぞ?」
「じゃから、無闇に薬というものを飲むなと言ったであろう?
 儂らはただでさえ特殊な呪いをかけられておるのに、レオ殿との交合で転生まで経験しておる身なのじゃぞ?」
「こ、交合って…」
「わ、判っておろう!
 一度交わり、尚のこと転生という過程を経たお主の中には必ずレオの血が入っておる。
 …これは儂の推測に過ぎぬのじゃが、その血に薬が反応したのじゃろう」

私は、いつもはことさらそういう事になるとどもったり、口を泳がせたりするクスシが
平気で交合って言葉を繰り返す、その姿にちょっと戸惑っていた。

で、でも、それもそうだよね。
こ、これ、もしかして……れ、レオの……

「…ふむ、やはりそれとなくレオ殿の"それ"に姿形が似ておるの」

あ、や、やっぱり……って!!
何時の間にかスカートの裾がめくられてて、その……さ、竿の部分まで、はっきりと外に……

「ちょ、ちょっと、何まじまじ見てるのさ!」
「何故じゃ?こうでもせぬと診察出来ぬであろう」
「だ、だって…なんだか、恥ずかしいよ、それ…」
「…先に謝っておくが、バニラ…
 ……もっと、恥ずかしくなるやもしれぬ」

するり、とショーツが捲られて。

「ひゃ!」

クスシの綺麗な指が…そ、その、それに、触れた。
びくんって、身体全体が震えて…そ、それも、同じように、震えた。

「や、な、何してんだよ、クスシ…っ!」
「じっとしておれ…吸い出すのが一番の治療法じゃろうから、な」
「吸い出すって、ちょっと…っ、ぁ!」

クスシの右手が輪っかを作って、私の…私から生えたそれを、きゅって握ってくる。
そして、しゅっ、しゅって、ゆるやかに上下に擦られて。
その度に…クリトリスを直に撫でられるような、甘く痺れるような感触が襲ってくる。

いつもは無い、そこから。
絶対にありえない、そこから。

「やっ…く、クスシ……っ、やだ…っ!怖い、こわい……っ!」
「……バニラ、仕方が無いが、我慢してくれぬか……
 あまり時間を置くと、元に戻らなくなる可能性もあるからの…」
「だって、こんなの変……ヘンだよぉっ!」

「バニラ」
「っ!」

真剣だったクスシの顔が、ちょっと赤みを帯びていた。
私の前でかがみこんでいたから、上目遣いで私を見る格好で。
かすかに潤んだ空色の目が、私の目を離さない。

「儂なら大丈夫じゃ。
 それに…バニラと、レオ殿の合いの子と思えば…ふふっ、ちょっと可愛いやもしれぬ」
「やっ、でも……っ!」
「薬に当てられたのか…判らぬが……少し、そういう気持ちに……な。
 バニラも…素直に感じねば、エキスが残ってしまうやもしれぬ……から…」
「っ!」

竿の、先っぽに…キス。
クスシの唇が、私から生えたそれに、そっと寄り添うように触れる。
それだけで、私のそれは……私は、びくんって、震えた。

「ひゃ、ぁ!な、何やってんだよ、クスシ…ぃっ!」
「……バニラは、レオ殿にこうしたことは…無いのか?
 知識だけであれば、そ、その、奉仕の仕方は、知っておろう…?
 ……レオ殿と同じであれば、ここをこうすれば…」
「や、ぁ!変、ヘンだよぉっ!おかしいよぉっ!そんなの…っ!」

そう言っている間も、クスシの指がゆるゆると私のものを揉んでくる。
何でだろう、めちゃくちゃ恥ずかしいのに、腰が逃げようとしてくれない。

「っ、あ、っ、くぅっ、く、クス、クスシぃ…っ!」
「ん…っ、ふ…っ、ふぅ…んっ、っふぅ……っく……」

私のそれをついばむように、クスシが口づけをしてくる。
そのリズムに合わせるように腰が浮く。
ちゅ、ちゅっという水っぽい音がするごとに、次をまた期待してしまう。

やだ、やだ…!
なに、なに、私、そんな、男の子みたいな、そんな、えっちな、こと…っ!

「…バニラ、儂は大丈夫じゃから……
 そのまま、気持ちよくなって構わぬぞ……?」

え?
きもち、いい?

「きもち…よく……?」
「そう、気持ちよく……じゃ。それは決して悪いことではない。
 儂もエキスに惑わされておるのやもしれぬ……
 バニラを…気持ちよく、して、よいか?」

きもちいい。
きもちいいの、私?
きもちよくなって、いいの?

それが肯定に変わった時、自然に手がクスシの頭を抑えつけていた。

「……っぷ、ぅ!」
「っ…いい…きもち、いいっ…クスシぃ…っ」
「ん、ふ、ぅ、っく、っちゅ、ちゅる、くぷっ、ん、ん〜〜っ!!」

絶対苦しいはずなのに、クスシは懸命に私のそれを口に含んで、なめ上げて、吸い付いてくる。

先細っている出口に舌が這っている感触。
そして、んっ、と息を漏らしながら、クスシに飲み込まれてしまうかと思うくらいにくらいに奥深く咥えられたかと思うと、
ゆっくり、ゆっくりと竿の隅々をなめ上げられるように頭を上げてくる。

ほんの少しの時間なのに、きもちよさのさざ波が何度も何度も押し寄せてくる。
もっと、もっと気持ちよくなりたい。
なっていいのなら、こうしても……っ!

「んくふぅっ!…んぐ、ぅっ、けほっ、けほっ!」
「…ぁ……っ」

気づくと私は、腰を突き出してた。
それが、本当にクスシの喉の奥を突いてしまっていた。

「…く、クスシ……ご、ごめん…っ」

ひどくむせ返ってしまっているクスシの姿を見て、興奮していた意識が急に醒めて行く。
それでもてらてらと光りながら勃立しているそれが、酷くうらめしく感じた。

「こほっ、けほっ……ば、バニラは…思った以上に手荒じゃな……」

涙を浮かべながら、それでも微笑んでこようとするクスシ。
なんで、そんなにまでしてくれるのか、私には判らなくて。

「ご、ごめんっ、ごめんなさいっ。
 私、自分のことばっかり考えて、ひどいこと…っ」
「いいのじゃ、バニラ。
 当然…男性の快楽というものを感じるのははじめてじゃろう?
 きゃんきゃんを相手に抑制できなかったレオ殿と同じことじゃ。気にせずともよい」
「でも……っ!」

なんで、そんなに優しいんだろう。
なんで、そんなにまでしてくれるんだろう。

涙がが出そうになる私に、それでも、クスシは微笑んでくれた。

「儂らはレオ殿の下にいる仲間、じゃ。
 …それに、この島で儂にはじめて声をかけてくれたのも、バニラ、お主じゃ。
 ………そのお主を治療することに、ためらうことなど無い」
「クスシぃ……っ」
「それに……言ったであろう?」
「…ぇ……っ」

「抑えられぬ、とな」

ふいに抱きしめられたかと思ったら、いつの間にかベッドに押し倒されていた。
ふわふわのシーツが、私とクスシの体重でゆるやかに形を変えていって。

「バニラ……」

ゆっくりとクスシが体重を預けてくる。
顔と、顔が、近づいて。
そして。

キス。
レオと同じくらい甘くて、あたたかい、キス。
頭がぼーっとしてきて、でも、私から生えてしまっているそれは、余計に誇張してきちゃって。
気が付くと私は、クスシの背中に手を回して、一生懸命唇を押し付けていた。

「んっ…んっ…ちゅ…ちゅく…んふ……んく……っ」
「ふぅ……っ……んちゅ……っん…っふぅ…」

クスシの温もりが、熱さが、繋がっているそこから伝わってくる。
んぅ、とびっくりしたような声。
舌が、絡まる音。
ちゅく、ぴちゅ、と湿った音が響いてくる。

レオとしたことを思い出して、頭の中を総動員。
いいよね、クスシもレオと同じことしてるんだもん。
ゆっくりと中に舌を差し入れて、前歯を、歯茎を、舌の裏をなぞっていく。

「……っくぅ、ん、っ、ちゅ、ふぅ……っ!」
「…………っは、バニラ……」

くるり、くるりとお互いの舌が円を描きあって、唾液を交換し合う。
口の周りがべとべとになっていることなんて、気にしなかった。

「ふぅ……っ、ん……バニラのキス……上手じゃな……」

くす、ってクスシが微笑んでくる。
いつもの表情じゃなく、潤んだ目で。頬を赤らめて。

ゆっくりと離した口元から、つうっと光るものが伸びた。
二人の間に出来た透明な橋。最後の一滴が、私の口元にぽたりと落ちる。
あれ程にクスシの唾液を飲んだのに、まだ喉の奥が乾いてる。

こくり、と確かめるように喉を鳴らしてみた。
するりと水分が私の中に入っていく。
その度に、まるで媚薬を飲み干したかのように、身体の奥が更に熱くなる。

とくん、とくん、とくん。
クスシと私の、心臓の音。
とくん、とくん、どくんっ。
熱いそれが、私から生えたそれに、おちんちんに流れていく。

「く、クスシぃ……っ」
「……わかっておる」

微笑んでる表情は変えずに、ベッドの上でクスシが身体をずらしていく。
私に半分乗りかかるような感じで、右手がそっと私のそれに添えられる。

「ふぁ…っ!」

ぴくん、って反応する私の身体。
恐る恐るそれを見てみると、クスシの細い手に収まりきらないくらいおっきくなった
おちんちんが、円を作った指の中で身悶えしてる。

さっき咥えられていた名残できらきらと輝いているそれが、すっっごくえっちに見えて。
クスシがゆるやかに右手を上下させるごとに、にちゃ、にちゃりと泡立つような音が聞こえて。

「くすっ……バニラの……すごく……熱い……」
「っくぅん……っ!」

しゅっ、しゅっ、しゅっ。
ぬちゃ、ぬちゃ、にちゃり。

耳の奥が泡立つような恥ずかしい音が、中から私をどんどん熱くしていく。
そんな私に構わずに、クスシの指使いがどんどん激しくなっていった。

全体を揉み込むように五本の指が蠢いたと思ったら、
指の腹で先っぽの割れ目をほじるようになぞられ、
根元をきゅぅっと掴まれた後に、一気に上下にしごかれて……。

「っく、ああっ、や、ぁ、はげし……っ、クスシぃ……っ!」

ぬちゃ、にちゃ、にちゃり、にゅる、にゅるっ。
私の竿がえっちな音を上げるほど、付け根のほうに何かがたまっていくような感じ。
むず痒いようなそれが、クスシにしごかれてこぷりと私の中から飛び出た。

「少し…溢れてきた……」
「ぁぅ……っ!」

何か嬉しそうに、私の竿から滲み出たそれを、クスシがそっと人差し指で掬い取ってくる。

「……くす…バニラの味、じゃな……」
「え……や……っ、なにやってるんだよぉ……っ!」

そして、その指が、そうなることが当たり前のように、唇に吸い込まれていく。

「っ……んっ……不思議な、味……」
「や、やだ、クスシ、それ……なんだか恥ずかしい」
「当たり前じゃ。……そ、その、恥ずかしいことをしておるのじゃぞ?」
「で、でも……っ」
「こら、でもも何もない」
「っぁ!」

上半身を起こしたクスシが、きゅっとおちんちんの根元を押さえつける。
最初のときと同じように、ゆるやかにしごかれるだけで、腰が跳ね上がっちゃう。

「……バニラ、どうして欲しい?」
「っ!!」

目を細めながら、でも右手は妖しく動かしながら、私の顔を覗き込んでくる。
……時々思うけど、クスシって結構いじめっ子だ。
逆らえないのを知ってて、そういうコトを言うんだから。

「もっと……して欲しい……」
「……して、だけではどのようにしたらいいか判らぬ」

前言撤回。
……その言い方、すっごくいじめっ子だ。

「…判ってるくせに」
「くすっ、バニラは口でも指でも嬉しそうに反応してくれるのでな。
 そんなところで恥らうのもレオ殿と同じじゃ」
「そ、そんな、同じって……」

また、くすっと笑ったクスシは、迷うことなく半身になった身体を倒して、私のおちんちんに
顔を近づけていった。

「あ、あの、クスシ……っ」
「……レオ殿と同じなら、こちらのほうがよかろう?」
「っ、でもっ」

でも。
さっき少しだけ溢れたそれが、もう限界になるくらい私の中にたまっているのが判る。
このまま、またさっきみたいに咥えられたら、クスシが…

「……堪えきれなくなったら、出しても構わぬぞ?」
「でも……そしたら……っ」

でも、そしたら、クスシの口を汚しちゃう、ことにっ。
今でも息を吹きかけられるだけで溢れそうなのに。

「心配要らぬ。
 バニラの思うがまま……な」
「そ、そんな、だめ……っ!っ、きゃぅっ!」

喉の奥深くまで、クスシが私のを咥え込む。
でも、とかだめ、とか言っているのに、私のおちんちんはすんなりとそれに反応しちゃう。
刺激を待ちかねたように、おちんちんが身体全体に快楽を伝えてくる!

「んふぅ、ぅんっ!っぷ、んっ、ちゅぅっ、ちゅるっ、んく、んぅぅっ!」
「や…クスシぃっ……はげし…ぃよっ、はげしすぎるよぉっ!!」
「ふっ、くんっ、んく、くちゅっ、ちゅ、ぢゅ、ちゅっ、っんっ!」

きゅって口をすぼめられて、吸い上げるように顔を上下させていくクスシ。
口の中では、私のおちんちんが唾液をまぶされて、舌を絡められて、縦横無尽に暴れまわってる。
一舐めごとに僅かに違うところを舐め上げられ、まるで全てを吸い取られていくような感覚が
どこかにかかっていた私の最後の枷を無理矢理剥ぎ取った。

「っぐ…!」

私も腰を動かす。クスシのくぐもった声を聞きながら。
クスシが飲み込む瞬間に、限界まで腰を突き上げる。
喉奥を突かないように、けど根元まで咥えてもらえるように。

「っぶ、ふぅっ!くぷっ、くっ、んっ、んぶっ、ぢゅるっ、ぐちゅっ!」

僅かに涙目になりながら、それでも舌を、口を動かしてくれるクスシ。
もう、何もかも止まらない。ただ気持ちよさだけがおちんちんに溜まっていく。

「っぷぁ…、ふふっ、バニラ……こっちも、気持ち良さそうじゃな…」
「ふぅ……ぁ……」

何をされているかも判らない。
目を開けたところで、涙で何も判らない。
ただ、シーツの擦れる音だけ。

「ふふ……刺激が強すぎるやもしれぬが……こういう機会も無いからの?」
「っひ!」

くちゃり、とどこかで湿った音がしただけ。
今までひくついていたところから、少しだけ下のほう。

「濡れておるとはいえ、なるべく…優しくするからの……」
「ぁ……ああ……っ!」

私の中で、何かが掻き混ぜられていくような感じ。
それがクスシの指だって判った時には、こぷりと愛液が溢れた後。

だめ、いま、そんなことされたら…!

「やぁ……っ、来る、くるよぉっ、何かきちゃう、クスシぃっ!」
「んふぁ……らひて……いい……はら……っ、んぅぅぅぅっ!」
「なに、これ…っ!だめ、だめ、爆発しちゃう!からだがっ!おちんちんが……ぁ、きゃぅ!」

ぢゅぷ、ぢゅぷ、くちゅる、ぢゅぷっ!
ひっきりなしに水音を立てるクスシの口元。咥えているそれの根元を指が強烈にしごきたてる。
それに連れられるかのように、右手が私の中でくいって曲げられる。
お腹の裏を撫でられるような感覚が、私の女の子と男の子の両方を刺激する。
今までのえっちなコトで溜まっていたものが、その一振り一振りで倍に、三倍になっていって、
それが何十倍かになったとき、とうとう私の中にそれを抑えられなくなった。

「やっ、出る、出ちゃうよぉっ、クスシぃっ!!」

私のおちんちんが、びくんって膨れ上がった瞬間。

「っくぅ、ぁぁあああああああっ!!」

どくんっ!!

「っぶ……っ!」

どくんっ、どくんっ!どくんっ!!

「ぁ、あ、あ、ああっ、あ゛っ!!っぁ、くぅっ!!」

クスシの喉奥に叩きつけるように、勢い良く射精した。

どくんっ、びゅる、びゅるっ、どくんっ!!
びゅる、びゅく…びゅくっ……

きっと、欲望の固まりみたいな味なんだろう。
それでも、クスシが喉を鳴らしていく音だけが、聞こえてきた。
腰が抜けそうな程の快感なのに、まだ止まらない。

「んぐ……っ、こく……こくっ……っくっ、こく……んっ」
「う…あ……っ」

何回、それが痙攣したか判らない。
頭の中はもう真っ白。快楽が全部クスシの中で弾けてる。

私の全部が出終わったとき、くぷりという音を立てて唇が離れた。
けど。

「……まだ、残っておる」
「え…っ」
「今……吸い出すからの」

潤いを残した口元が、また私のそれに吸い込まれていく。
まだくすぶっている頭の部分。ひくついて止まらないスジに、舌があてがわれていく。

何をされるかを悟った私の頭が、未体験の感覚に警告を鳴らした。
けど。
それより、きもちよさを求めて止まないおちんちんが、ぴくんと反応してしまった。
それを見たクスシが、くすりと笑って……

「……っ!」
「ひぁ!」

ちゅうっ、ちゅるっ、じゅくっ!
中のモノを全部絞り取るような舌の動き。
正直すぎるおちんちんは、嬉しそうに苛烈な愛撫に反応しちゃってる。
根元から、ううん、お腹の中から男の子の全部が、舌に、唇に、クスシに反応していく。
そう、最後の一滴まで。

何分経ったか判らない、私の中から快楽がぜんぶ擂りだされた後。
くぷ、という音をたてて、クスシの唇が私のおちんちんから離れていく。


そっか。
射精、しちゃったんだ。
私の、おちんちんが。

……。
あ、あれ……?
おちん……ちん……?

まだ、あるよ?
口でされちゃった余韻をたーっぷりと感じてるみたいに、ひくんひくんってしてるよ?

「っは……ぁ……クスシぃ……っ……これ……」
「ん……っ……濃い、ぞ、バニラの……
 喉の奥で……まだ踊っている感じじゃ……」

な、そ、そうじゃなくって!
やだ、なんで私のほうが冷静になってるのさ!
そ、そりゃ多分、エキスがどうのって言うから濃いんだろうけどさ、その、えっと、違う!
そう!まだ収まる気配が無いんだけど、コレ!!

「だ、だから、クスシ、これ……いつ、無くなるの?」
「……ん?」

まだ妖しい火がくすぶっているようなクスシの目が、私のそれに釘付けになる。
一瞬、また咥えられるんじゃないかってほどアヤシイ目。
……なんか、私、クスシを見る目が変わってきたかも。

そんな輝きがだんだんと引いてきて、いつの間にか真剣な目で私のそれを見つめるクスシ。
……う、これはこれで、なんだか恥ずかしい。

「……………おや?」
「おや……って、そうじゃなくて!出したら戻るんじゃなかったの?」

正気に戻った……ふうに見えるクスシは、まだ硬さを保ってるソレを人差し指でちょん、ちょんって
つついたり、根元に手をやって、きゅって絞ってみたり。
正直、くすぐったい。ってことは、まだ感覚が残ってるってことで。
それを素直にクスシに言うと、もしや、という感じでクスシが聞いてきた。

「バニラ……」

口調まで元に戻ったクスシ。
でも、今までその口で、その、私のが。

……だ、だめだ、考えるとまたお腹の下が熱くなってくる。
やっぱ、まだ感覚あるよぉ。しかもえっちな状態になりっぱなしだし。

「まさか、お主が飲んでしまったエキス、蟻の……」
「え?う、うん、そう……だけど」

やはりな、と肩をすくめるクスシ。
え、だって、蟻のエキスって一番安いものだから、いちおうそれ選んだんだけど、私。



「……馬鹿者。よりによって濃縮エキスに手を出しおって」
「……え?濃縮……って、濃いの?」
「通常の3個分の濃縮エキスじゃ。そろそろ役立つ頃と思い、先日レオ殿に調合を持ちかけたのじゃが…
 蟻のものとはいえ欠片9片は馬鹿になるまい?それを不意にしてしまったのだぞ、バニラ」

あ。
なんか高そう、それ。
というより、3個分ってことは効き目が凄くて、だからコレがアレしてるってこと?

「あ……あの、その、クスシ、ごめん」
「謝るならレオ殿に、じゃ。
 ……じゃが、その……少々好都合なこともあってな」
「えっ、何?……っひゃぁっ!」

さっきのえっちのおかげで汗を吸い込んだシーツの上に、また押し倒される。
瞬間、クスシのふとももにそれが擦れて、ぴりっと身体にえっちの素が流れていった。
押さえつけられた私は、下半身は裸のまま。
ジャケットは脱がされていて、タンクトップもずり上げられたまま、変なところでくるくるってなってる。

って!
なんで!なんで私がまた押し倒されてるの?

「ちょ、ちょっと、ねぇ、クスシっ!いきなり何なのさ!」
「……男性器はついておるのに、女心はわからぬものじゃな……
 なぁ、バニラ?」
「っ!」

私の右手ががっしりと掴まれて、クスシの太股の間に導かれていく。
おちんちんを掠めてたどり着いた先は、クスシ自身が溢れ出す、泉。

濡れてる。
……ううん、溢れてる。

「先程まで……言わばバニラとレオ殿、両方を悦ばせようと奉仕しておったのじゃ……
 こうなるのは、当たり前、じゃろう?」
「く、クスシ、まさか……っ」

確かに、えっちな液が溢れ出すそこは準備万端って言っていいくらい。
クスシに覆い被さられていて見えないけど、私のそれと擦れあう時に、くちゅりって音がした。

……判る、判るけどさ。
私も、レオに抱かれたときはそうだったからさ。
でも、そんな、このおちんちんで、よりによってこの、わ、私から生えたおちんちんで、その、
……いちばんえっちなことをする、とか?

「……バニラ……
 もう、我慢できぬ……と言ったら、お主、どうする?」
「っ!」

やんわりと私のそれを掴んで、僅かに腰を浮かせるクスシ。
ちゅ、と音がした。おちんちんが、クスシの大事なところに吸い付くように導かれる。

「……ほ、欲しいのじゃ、バニラ、
 浅ましいとは判っておるが……我慢……できぬ……!」
「う……ぁ!」

抵抗出来ない。はねのけられない。
一部分だけ男の子の私と、女の子だから判る今のクスシの気持ち。
微妙に可愛くて凶悪な形をした頭の部分が、柔らかく、そして熱い粘膜に包み込ま

ガチャ。

……ガ、チャ?

「ただいまぁ、遅くなってごめん、でも今日はレアストーン、拾っ……て、きた……よ……?」

聞き覚えのある声。
この場で唯一、男の人の声。
若干声変わりしてないんじゃないかっていうような、でも優しい声。

え、えっと、状況を整理するぞ、うん。
まず、この声の主はレオだ。間違いない。ちょっと優柔不断っぽそうな声だ。絶対そうだ。
多分今帰ってきたんだろう。うん、レアストーンか。私も見たこと無い。凄いぞそれは。
そして、私。今、クスシに組み敷かれてる。
んで、今まさに治療という名の性交真っ最中。

って!

「きゃ、きゃぁぁぁぁぁぁあぁぁああああああ!!!!」
「うわっ、ごめん!そ、その、僕何も知らずに!」
「ば、バカ!レオ、見るなぁ!ドア閉めろぉ!!」
「あ、う、うん!」

ばたんって音がして、しかもご丁寧に鍵までかけてくれて。

「って!何でレオがこの部屋に残ってるのさ!」
「え、で、でも、ここ僕の部屋だし」
「ちがぁぁぁぁう!この状況で、フツーなら気ぃ利かせて出て行ってくれるとかさ!」
「あ、そ、その、それに」
「それにって、何だよぉ!」

レオの目線が、微妙にこっちのほう向きっぱなし。
さすがにクスシはすんでのところで腰を浮かして、今は私の横でベッドに座ってるけど。

あ。
……私のそれ、見事に……その、おっきいまんま……

「あ……あの、バニラの、それ」
「っ!!」
「……色々と、訳ありなんだよね?
 クスシさんと……そ、その、えっちなこと、してたみたいだし」

少し照れながら、でも真剣なレオの眼差し。
なんか、いたずらを親に見つかってしまった子供の気分、かも。

「レオ殿……」
「クスシさん、話してくれる?」
「……はい」



「……なるほど、それで、その、僕のが……」

私は、クスシが色々と説明してくれたのを横で聞いていた。
さすがに、その、えっちな部分はかいつまんで話してくれたけど、それでもなんか恥ずかしい。
……私のところから生えてきてから、このおちんちん様は一回も治まったこと無いし。

「……クスシさん、これ、本当に治るの?」
「治るはず、じゃ。レオ殿がこのエキスを飲んでも、精液のそれが全て乗っ取られずに
 治まるしの」
「……そう、安心した。
 だって、このままだったらバニラも困るから」
「え、なんで」
「だって、普通にえっちな事しようとした時には困るでしょ?」

大胆な事をさらっと言いつつ、にっこりと私に微笑んでくれる。
……レオ、この頃ちょっと男の子すぎというか、何と言うか。
なんていうか、その、どきっとしちゃったじゃないか、もぉ!

「で、でも、レオ、私、今はこんな身体だよ?」
「う……うん、実はあんまり驚いてない、かな。
 ほら、完全に女の子じゃないモンスターなら両性具有なのとか結構いそうだし」
「む……でも、私は女の子だもん」
「ほらほら、むくれないむくれない」

そんな事を言いつつ、レオは私の頭を撫でてくる。
……むぅ。
やっぱりレオ、男の子しすぎ。
これってやっぱり、私が従魔で、レオがマスターだから?
……でも、それだけじゃない何かを感じちゃうのが、レオなんだけど。

「じゃ、最後に二人に質問。
 ……今も、我慢、できない?」

……やっぱりレオ、男の子しすぎだ。
言葉を選びながら優しく語りかけてくれるから、かえって拒めない。拒むことなんて出来ない。

……多分、クスシも同じと思う。
クスシと私、お互いに向き合って、何かを確かめるように頷いて。

ものの数分前と同じように、目を潤わせてた私たち。
ううん、それよりも熱っぽい。
そんな目を覗き込んだ瞬間、性懲りも無く私のおちんちんはクスシに反応する。

「……レオ……」
「レオ殿、その……」
「……うん、じゃぁ……僕も、混ざっていい、かな?」

首を横に振れない。振る事なんて出来ない。
だってレオ、いいかな?なんて言ってるそばからベッドに身を乗り出してきてるんだもん。

「じゃ、最初はクスシさん、こっち」
「え?」

きゃ、と短い悲鳴を上げるクスシ。
レオはクスシの後ろに回って、するりと着物の前をはだけさせる。
たぷん、という音をたてるかのようにこぼれ落ちる胸。
あっけに取られてる私達をよそに、レオはためらう事なくその胸の先っぽに指を這わせていった。

きゅ、と指に力がこもるたびに、クスシがどんどん丸くなっていく。
私から見ても柔らかそうな双丘は、レオの指に逆らう事なくやんわりと形を変えていく。
そのくせその先っぽは色づいていて。

……当然、目の前で他人同士の情事なんて見たことがあるはずもない私は、その光景に目を奪われていた。

だって。
いくらその手から逃げるように身をよじっていても。
クスシ、すっごく気持ち良さそうな顔してるんだもん。

「クスシさんのここ、硬くなってる」
「っ!れ、レオ殿…っ」
「それに、手に吸い付いてくるみたい…。
 クスシさんの胸、もっと可愛がっていい?」

……レオのずるいとこ。
こういう時、答えが判ってるのにわざわざ聞いてくるんだ。

「っく、あ……っ!
 れ、レオ殿、私は……っ」
「……可愛がって、いいよね?」

こくり。
瞳を潤わせながら、内股をこすり合わせるような、もどかしいふりをしながら首を縦に振る。
女の子どうしとかそういうこと言ってたの、最初はわたしのはずなのに。
……こんなクスシが、可愛いって感じてる私。

そんなことも、見透かされてるんだよね、きっと。
だって。

「……バニラも、嫌じゃなきゃ一緒に、ね?」
「あ、あの、最初はクスシの番って」
「だから、クスシさんを気持ち良くしてあげるの」

ほんっと、レオってこういう時はずるい。
でも、そんなことは置いておいて。

自然とクスシを前から抱き抱えるように身体を寄せる。
間近で見ても、クスシの胸って大きくて、ふにふにしてるけどもっちりしてそうで。
切なそうな息をするごとに、ふるふるって震えてる。

「ば、バニラ……っ……
 あ、あまり、そのように、まじまじと見られては……」
「くすっ、ヘンなの。
 さっきは女の子同士とか関係ないって、抑えられないって私を押し倒したくせに」
「……クスシさん、そんなことしたの?」
「レオ殿、それは……っ!」

恥じらいが重なって、クスシの顔は真っ赤っか。
今、レオもそんな気持ちなのかな。
なんか、ちょっといじめたくなっちゃう。

「ねぇ、クスシ」

ふーって胸に息を吹きかけるだけで、ぴくんって。
でも、それ以上はしない。
私の下半身はもうじんじんしちゃってるけど、もうちょっとだけ我慢。

「ね、ほら、胸がせつないせつないって震えてる」
「や、やぁ……」

ぴくん、ぴくん。
私の息と、首筋をついばむようなレオのキスに、正直すぎるほどクスシが反応してくれる。

「ほら、クスシ。
 ……私、どうしたらいい?」
「っ……!!」
「ね、どうしよっか、クスシ」

いつもと立場が完全に逆転しちゃってる私たちを見て、そのえっちな口付けを止めないままに
レオは微笑んでくる。

「……バニラ、スイッチ入っちゃった?」
「だぁって、レオだってこういう事言うじゃないかぁ」
「う……そうかもしれない」

そんな事を言っている間も、やっぱりレオの手は太ももの上を這うように蠢いている。
柔らかく揉み込むような手つき。かと思うと五本の指をフルに使って膝の裏から内股をくすぐるように撫ぜていく。
でも決して身体の核心には触れないその手つきは、私の言葉といっしょにクスシを追い詰めていって。

完っ璧に人のコト言えないと思うんだ、レオは。私たち、共犯だぞ?
……ほ、ほら、元はといえば可愛すぎるクスシがいけないんだけどさ。

「でさ、クスシ。
 私は……可愛がりたいなぁって、思うんだけど」
「はぁっ、ぁっ、っ、く……
 バニラ……これ以上は……焦らさないで……っくぅ!」

「……ん」

吐息がかかる距離から、僅かに前へ乗り出す。
ちょっとだけ開けた口。吸い込まれていくクスシの乳首。
んく、と喉が鳴る音と共に、クスシの体温がまた一段と温かくなる。

どのようにしたらいいか、不思議と判る。
言葉ではいじわるしすぎちゃったから、出来るだけ優しくその突起を愛でていく。

少しだけ吸い付いたら、ちょっとだけ汗の味。
それだけで、正直な胸はぷるっって震えてくれる。

舌先でこりこりした先端に唾液をまぶして。
ちょん、ちょんとついばむようにキスをして。
唇で甘噛みしながら、先っぽのちょっとくぼんだところをほじるようにして。
強めの刺激を続けた後は、乳雲…だっけ、色が変わっている境界線あたりをちろちろとなめ取って。
私が舌を動かす度、クスシの腰が、吐息が、艶を帯びた声と共に反応する。

「や、っ、くぅっ、れ、レオ殿……バニラぁ……!」

高揚した桜色の肌。とれたてのさくらんぼのような唇から切ない声が漏れる。

……。
可愛い。可愛い。可愛い。
クスシが……その、私のこれをなめてくれた時、私は同じような顔をしてたのかな。
そう思うとちょっと恥ずかしい。けど、それならもっとクスシにしてあげたい。

ちゅ、ちゅ、くるり、くちゅり、ぬる、ぬる、ぬる。
わざと口を大きく開けて、唾液をまぶしながら音を立てて吸い立てる。
左のおっぱいを十分に湿らせたら、今度は右に優しく口づけ。
空気に触れた左側も、休ませる事なく指でくりくりと摘んでいく。
指の刺激と口づけの甘さ。飽きさせないように、左と右と代わる代るの愛撫。

「ぅぁっ、くっ、ひぅ、ぁ……あっ!ああっ、んっ!」

薄く開いた目の奥が、誘うように潤んでいる。
それに引き込まれるように、くっと力を入れて、乳首に歯を立てた。

「く、あぁ!
 やっ、これ…そんな……っぅぅぅっ!!」

こりこり、くっ、きゅっ、こりこり、ちゅ、ちゅくっ。
食べちゃいたいくらいに色づく二つの膨らみ。
胸だけでこうなんだから、女の子の部分を直接……なんてしたら、どうなっちゃうんだろう。

そんな私の心を見透かしたように。

「やっ、くっ!!」

ぬちゅり、と湿った音。
今まで散々身体の上を泳いでいたレオの指が、クスシの芯をゆっくりと開かせていく。

「うわ……とろとろだよ、クスシさん」
「だ、だめ……音……立てては……レオ殿……っ!」

十分に色づいたクスシのそこから、水っぽい音といっしょにむわっと女性の匂いが広がる。
無造作に広げた足が、シーツの上でこれ以上ないくらい突っ張って。
その真ん中に水たまりのような染みが出来ちゃってた。

胸と、スリットと。
どうしようもなく女の子の部分をレオと私に搦め捕られて、クスシは息も絶え絶えになりながら
背中の向こうにいるレオに、しがみつくように手を回す。

「んくああぁっ! レ、レオ殿……も、もぅ……っ!」
「……我慢、出来ない?」

顔を真っ赤にしながら、でもためらいなく首を縦に振る。
そんなたまらない表情のクスシを前にしても、今日のレオはどこか冷静で。

そして、意地悪だ。

「でも……今日は、お願いする相手は僕じゃない、よね?」

……。
どくん、と心臓が跳ね上がった。
いっしょに、私の中の男の子の部分も。

さっきまでクスシの身体を潤わせていたのに、口の中が一気にからからになっていく。
ごくり、とつばを飲み込む音が頭の中に響き渡る。
ばっくんばっくん言っている心臓の動きが、まるでダイレクトに"それ"に繋がっているようで。

ああ。
抱きたいんだ。繋がりたいんだ。
そして、吐き出したいんだ。このおちんちんは。
自分の中にある欲望ってものを再確認しちゃったよ。

「あ、あの、バニ……ラ?」
「うん……私も……」

私とクスシとを見やったレオが、すっと身を引いてくれる。
支えの無くなったクスシと私が、もつれるようにベッドに身体を沈ませた。
お日様をたっぷりと吸い込んだふわふわのシーツが、柔らかく私たちを包んでくれる。

そんなお日様のふわふわの中で、どちらからともなく唇が重なり合う。
甘くて、熱くて、柔らかい感触を、二人で共有しあう。

「んふ……先程とは……体が逆じゃな……」
「……しょうがないだろ……こんな可愛いクスシを見せつけられちゃぁさ。
 我慢しろ、押し倒すなってほうが無理だよ?」

「……バニラ……」

ちょっとだけ拗ねたように私が返すと、クスシは本当に柔らかく笑いかけてくれる。
母性本能……ってヤツだと思う。それを見ただけで、私のそれはクスシのお腹の上でびくんって跳ね返って。

「よいぞ……私の中で、ありったけのものを吐き出して……
 出来れば、優しく……な」

だめ。
もう、だめ。
我慢なんてしない。私も、ありったけのものでクスシと繋がりたい!

腰を浮かして身体を後ろ側にずらしてみると、とてつもなく熱い女の子の部分が私のおちんちんを誘ってくる。
こ、ここだよね。そう、こうやって腰を沈み込ませれば……

にゅるっ。
あ、あれ?

もう一度同じように、腰を押し出してみる。
にゅるっ。にゅるっ。
同じようにすべるような感触だけ。
私のおちんちんは、まだ空気に触れたまま。

や、やだ、こんな、どうして入らないんだよぉ……!

しゅ、にゅる、にゅるっ。

だ、だめ、焦れば焦るほど遠くなっていっちゃう気がする……っ!

「くすっ、バニラ……」
「や、な、なんだよぉ、もうちょっとで……もうちょっとだから……!」

ふわり。
でも、クスシは本当に優しく、私のそれを手にとってくれて。

「……もう少し……下、じゃ。
 ほら……そう、ここ……っ、ぁ!」
「っく……!」

誘導されたそこに、くぷりと頭の部分が埋まった。

私は、そんなことまでされてしまった気恥ずかしさを隠すように、
今までくすぶりつづけた欲望に勢いをつけて、一気に腰を沈める……!

「っ……く、あ、ああああああああああああああっっ!!」

ぷつんっ、と僅かな抵抗を感じた後、私のおちんちんが中に吸い込まれていった。

……ぁ。
なに、なにこれ……!
熱い。とてつもなく熱い。ぬめっていた入り口なんかより、すっごく熱い。
クスシに口でされて、一気に登りつめてしまったあの感触が甦ってくる。
しかも、あの時に最後に激しくしてくれたような刺激が、右から左から、全部の方向から
ひっきりなしに襲ってきて……

「あ、あ、あ……っ、だめ、だめだよクスシ……そん、な、いきなり締めつけない、で……っ!」

そう締め付けられたように感じた入り口から、つ、と一筋赤いものが落ちていく。
身体はわななくように、時折ひくんひくんと震えている。
あ、そうか、はじめて……なんだ。

でも。
熱い。
熱い、あつい、あつい!!

「ひ、ぐぅっ!っぁ、バニラ、そんな、いきな、りっ!」

身体と身体がぶつかりあう音。飛沫が飛び散る音。
耳から聞こえてくる刺激も熱くて、身体が勝手に動いちゃって……!

ぐちゅっ、ちゅっ、ぱん、ぱん、ぱんっ。

もう、抑え、きかない………っ!

どくんっ!

「ふ、く、ぁ!!」

え?

「……ぁ……っか、は、ぅ……!」

どくんっ、どくんっ、どくんっ!!!

あ、あれ。
ちょっと、待って……!


びゅる、どくんっ、びゅ、びゅっ……

身体のどこかで、堰が切れたような感覚がしてた。
目の前で、苦しげなクスシを組み敷きながら。

私は……果てていた。


私の気持ちなんかおかまいなく、おちんちんが欲望を吐き捨てていく。
とくん、と最後の一滴を出して、それはクスシの中で急速にしぼんでいった。

「あ……あ……」
「んっ、ふぅっ、あ……っ、っく、ぅぅ……」

腰の跳ね付きが完全に終わっても、クスシの表情は苦しそうなままで。
私は、腰のあたりに痺れるような甘い感触が残っているのに。

「ごめん……ごめんっ、クスシ……っ!」
「はぁ、はぁ……っ、い、いいのじゃ……
 バニラ、は……バニラは、気持ちよかったのじゃろう?」

痛みに堪えるような涙目でも、微笑んでくれるクスシ。
私は……罪悪感でいっぱいで。
一人だけ気持ちよさそうなおちんちんが、恨めしかった。

「……ともかく、これで……バニラも、元通りの身体……じゃ」
「え……っ」
「たくさん出したからの……
 バニラが気持ちよければ、儂はそれで良い」
「そんな……っ」

そうだ。私のばか。おちんちんのばか。
一人だけ暴走して、クスシを二度も汚して、それだけで終わりなんて……っ!

「やだ……やだよぉ……っ!
 クスシったらあんなに苦しそうで、それで私だけ気持ちよくなって、
 何も考えずに腰動かしちゃって、それだけで終わるなんて……そんなのやだぁ……」
「……バニラ……」

気がつかないうちに涙を流していた私。
わがままで、人騒がせで、おちんちん生やしちゃって、自分だけ勝手にイってる私を。
それでも、クスシは、思いっきり抱きしめてくれた。

ふよふよのおっぱいに、私の顔が沈む。
あたたかな身体が、まるで私の全部を包み込んでくれるみたいに。

「いいのじゃ……儂は、クスシのそのような気遣いと
 可愛い顔を見られただけでも満足、じゃぞ?」
「……っ、ぅ……っ」

あったかい。
きもちいい。

更にぎゅって、苦しいくらいに抱かれて。
情けないって思っても、身体が甘えちゃってる。
それに、ちゃっかりおちんちんも反応しちゃってる。

……むくり、って。
クスシの、中で。

え?
ちょ、ちょっと、その。
また、おっきく、なってる?

「っ、くっ!」

膣中の異変を感じたクスシが眉をひそめて、身体を震わせる。
今日、3回目の異変に。

……も、もしかして。

「そ、その、あの……クスシ……」
「……くすっ、そう……か、っ、濃縮エキス……じゃから、
 通常の3個分、ということかの……」
「え……っ」
「そう……じゃ、クスシ……
 もう一回、放たぬと……完全には……」

あ、あぅ。
でも、これ……節操無いのが、今回ばかりはちょっと嬉しいかも。
これでもう一回、今度はクスシと一緒になれる。

「な、なんか、クスシも嬉しそう……」
「そ、それは……その、やはり、身体が疼いたままでは、というか……」

なんか、ほんとに嬉しい。
クスシが、私を欲してくれている。

そんな感情が絡み合って。
お互い微笑みあい、自然と唇同士が惹かれあう。


「あ、あの」

「『っ!!』」

がばっ、という効果音が最適っぽい動きが約2名。
ベッドの左から聞こえてきたのは、ちょっと高めの柔らかい男の人の声。

やば。レオの事、二人して忘れてた。

「ご、ごめん、やっぱり僕、部屋の外に出てようかな?」
「あ……レオ……」
「ほら、なんか僕、お邪魔っぽいから……」

う。
なんか複雑。

そうだよね、傍から見るとフツーに女の子同士がアレでソレな関係、だもんね、コレ。
でも、ごめん。今は、今の私は、クスシといっしょになりたい。

「……いや、レオ殿……儂に、考えがあるのじゃが……
 レオ殿とて、そのままほとぼりが醒めるのを待つのも辛かろう?」

クスシの目線、じぃっと下のほう。
レオのそれ……ズボンを押し上げる勢いで、見事に臨戦体制。
本人はといえば、俯きながら、でもちゃっかりうん、って答えてるし。

しょ、しょうがないかな。私たちがこんな格好で繋がってるんだもん。
でも、どうしたら……

「レオ殿……バニラに、色々と教えて貰えぬか?」

一瞬あっけにとられる私。
でも、そうだよね。また私がさっきみたいに暴走しちゃったら、クスシは痛いだけだもん。

と、思った……んだけど。
二人は、ちょっとだけ含みのある目でお互いを見つめていて。

「……じゃ、後ろからで、いいの……かな。
 大丈夫かな、バニラも、クスシさんも……ひょっとしたら、刺激強すぎるかもしれないけど」
「大丈夫……バニラも、ちゃんと……ほら、用意できておる」

くぷっ、と私の女の部分が悲鳴を上げる。
一瞬、何が起こったか判らなかった。
クスシが私のお尻に手を伸ばして、あそこを押し広げてるなんて……

な、なんで、私の、そこ、刺激するの?
もしかして、ちょっと、もしかして……っ!

身動きしようにも、お尻をがっちりと掴まれていて出来ない状態。
そのぶんクスシにも、私のが深く埋まっているはずだけど、女の子の芯を触られたことで
私も腰に力が入らなくなっちゃって。

そうこうしてうるうちに、レオが後ろから私に覆い被さってきた。
こんっ、って何かの容器が床に落ちる音。その底に少しだけ残っていたのは空色の液体、
魚モンスターのエキス。

やだ、レオ、本気だ……!

「じゃ、バニラ。……力、抜いてね?」
「ちょ、ちょっと、レオ、だめ、だめだってば」
「……一応、僕のほうが場数、踏んでるんだけど……
 だから、僕の動きに合わせて、ね?」

そ、その、何でダメかって。
だって、男の子の部分がクスシの中で刺激されるだけで、こんなに気持ちいいのに。
そんな、今後ろから入れられたりしちゃ……

「いくよ……っ」
「だめ、レオ、や、ぁ……あ、く、ぅ、あ、ああ!」

ずぬ、と私の中に入ってくる、熱い感触。
今まで快楽漬けだった私の身体は、破瓜の痛みより間違いなく気持ちよさを全身に伝えてくる。
貫かれて、貫いていて、えぐられていて、締め付けられて。
目の上で星が煌めく。気持ちよさがスパークする。また身体が言う事を聞かなくなってくる……!

「……ダメだよ、バニラ。はじめはゆっくりと、だよ」

後ろから、レオががしっと腰を掴んでくる。
……そうだ……また、ここで頭の中を真っ白にしちゃったら、自分だけ果てちゃう……!

でも、せつない、せつないよ……!
腰が少しひくつくだけで、前と後ろの両方から気持ちよさが襲って来るんだもんっ!

「ほら……ちゃんと、クスシさんのほう、見て」
「え……っ」
「自分が気持ちいいのもいいけど、どうやったらクスシさんが気持ちいいか、ちゃんと見なきゃだめだよ?
 じゃ、少しずつ動かすから……」

くんっ、と腰が少し引かれて、とんっと軽く押し込まれる。
ちゅ、と軽い水音が、私から、クスシから、響いてくる。

とんっ、とんっ、とんっ。
リズミカルな動きだけど、レオは少しずつ角度を変えて、いろんなところを突いてくる。
私もそうすれば、いいのかな。

じわじわと広がってくる気持ちよさを出来るだけ押し込めながら、右から、左から、
腰を浮かせて、時には沈ませて、クスシの膣中のそれを弾ませる。

「……っ、ぁ、ああっ、バニラぁ……っ」
「く、ぅ、ぅんっ、クスシぃ……レオぉ……っ、あ、あ!」

私もクスシも、自然と声が出ちゃう。
レオも……顔、見えないけど、多分私の後ろで同じ顔してると思う。
だって、私のおちんちんと同じこと、レオもしてるんだもん。

「っうぅん!」

あ。
少し下から、突き上げるような形になった時。
うっとりした表情だったクスシが、一瞬だけ強張った顔をした。

「ご、ごめん、そこ、痛かった……?」
「……あ……ば、バニラ……その、違……う、の……っ、あ」

しまった、と思って、そこを避けてゆるやかな腰の動きを再開すると、
今度は何か物足りないような声を上げてくるクスシ。

……。
もしか、して。

もう一回、腰を沈み込ませるようにして、お腹のほうを内側から擦るように突いてみる。

「っ、ひぁ!だ、だめ……そこ……ぁ、あっ!」

クスシ……ここが、気持ちいいんだ……
そっか、抱くって、いっしょになるって……こういうこと、なのかも……っ!

純粋に、クスシが気持ちいいことが嬉しい。頭の中がいっぱいになる。
そんな私に気付いてか、レオの腰の動きが少しずつ早くなってくる。

「くぅ、あ、やぁんっ、あ、ぅ、うっ、んっ、んんんんんっ!!」
「……あ、あはっ、クスシ、かわ……いい…っ!」

腰の動きに合わせて、たゆんたゆんっておっぱいが揺れてる。
その中心をくいって口に含んで、前と同じように舌先で転がしてみると、クスシの身体がまた跳ね上がった。

「やぁ……っ、やっ、バニラ……それ、それ……っああん!」

決して浅くなく、深いところを少しだけ強く突きながら、おっぱいにはその柔らかさを
損なわないように柔らかく舌と唇を這わせていく。それに呼応するように、クスシの
そこからはさっき果てた私の残滓と混ざり合うように蜜がどんどん溢れてきて、
とろとろに溶けて私のおちんちんを一層熱くさせてくれる。

「ふぁ……っ!?」
「……は……っ、はっ、はぁっ……」

そんな時、不意にレオが動くのを止めた。
かと言っても、深々と3人で繋がっている状態だけど。

身を乗り出してくるレオの息遣いも途絶え途絶え。
レオも気持ちよすぎて、ちょっと休んでるのかな。

って、思ったんだけど……

「……っ、ね、ねぇ、バニラはこれ、弱いんだよね……?」
「っっっっっ!!?」

ぐに、ってレオの熱い塊が、私の深いところで蠢いた。
それだけで、腰が砕けそうになるくらいの刺激が私を襲ってくる。

「れ、レオ、何……なに、それ……ひ、くぅっ!」
「だって……前、バニラとしたとき……これ、気持ち、よさそうだったから……っ!」
「そん、なぁっ!私、レオと、くふんっ!……今日が、二回目……なのにぃ……!」

そんなことはお構いなしとばかりに、レオの動きがどんどん激しくなって。

「っ、くんっ、っっっ!!だ、だめ、それぇ……ぐりぐり……って……ぇ!」

まるを描いたり、直線だったり、八の字、×印、十字、いろんな方向にレオの腰が
押し付けられる度、私の膣中でレオのが暴れまくる。
その軌道がはっきりしてるから、余計に自分が乱れてるのが判っちゃう。

自然と私も同じような腰の動きになって、クスシの膣中を蹂躙してる。
私はなるべく、さっきと同じようにお腹のほうを擦るように腰を動かしてるつもりだけど
気持ちよすぎてちゃんと出来てるか判らない。

二人分のあられもない声が、更に大きく部屋に響いていく。

「っ、ば、バニラぁ……もう……我慢、できぬ……!」

でも、気持ちよさはそれだけじゃ収まらなくて。
クスシは、太股を私の腰に絡ませて、僅かにきゅって内側に引いた……

「っ、ひぃっ!」

瞬間、ただでさえ熱く私のおちんちんを包んでいたクスシの膣中が、明らかに意思を持って
ざわつき、絡んできた。
とてつもない数の舌で舐め取られるような感覚が、残っていた理性をごっそり奪い取る。

「っあ、だ、だめ、それだめぇ、クスシぃっ!」
「っく……っ、バニラ……儂も……ぁ、ああっ!」

あ……クスシも……気持ちいい、のかな……
そっか、私のが擦れてるってことは、クスシも膣中を擦れられてるってことだもんね……

頭が働いたの、ここまで。
だって。
だって、キモチイイ。
前も、後ろも、おとこのこも、おんなのこも、全部、キモチイイから。

「くぅんっ……ぁ……クスシ……レオぉ……
 わたし、私も……もう……っ!」

自分でそう言っただけで、きゅって膣中が締まってレオのそれをいっぱいに感じちゃう。
反り立ちながらクスシに埋まっているそれは、より一層硬さを増していく。

「はぁっ、はぁっ、ぁ……あ、っ」
「う、んんっ、ふぅ……ふ、あ、っぁ……」
「っ……く……!」

三人が、お互いの気持ちを、身体を、中で感じあって。
誰からともなく、腰を打ちつけた……!

「きゃぅぅぅぅ!っ、くぅんっ!!ひ、っく、っっ!!っああ!!」
「っ、あ、あああああ!!あっ、あっ、ああんっ!!!」

艶かしい水音と、肌がぶつかり合う生々しい音が、より一層えっちな響きになる。
ぱちゅん、ぱちゅん、ちゅぷ、ちゅ、ぢゅ、ぱちゅんって。
わたしの前から、後ろから、えっちの素がどんどん溢れかえって止まらない。

後ろから突かれた気持ちよさが、そのまま前に押し出されてクスシの中で爆ぜたかと思うと、
前で絡みつかれた気持ちよさが、そのまま私の中でレオを包み込もうとして蕩けていく。
両方が両方にこだまするような連鎖が、容赦なく私を追い詰めていく。

ぞくぞくって、溜まっている男の子の欲望が最後の気持ちよさを求めてくる。
がくがくって、お腹の中で女の子が溢れそうな気持ちよさに悲鳴を上げている。

「や、やぁぁぁ…っ!クスシ、もう、もう……っ!」
「あ……少し……あと少し、我慢……したら、儂も……レオ殿も……っ!!」

腕で体重を支えられなくなって、クスシに体重を預けてしまう。
なんとか姿勢を持ち直そうとしても、気持ちよさがそれを上回ってしまってうまくいかない。

胸同士が合わさって、2つずつの膨らみがぐにぐにと形を変える。
それだけで、気持ちいい。
ちくび、こすれるの、それだけでこんなにキモチイイ、なんて……っ!

「あ、あ、あ、あ、だめ、だめぇっ!私の、男の子も、女の子も、全部だめぇ!!!」
「わ、儂も……っ、くっ、バニラ……奥に……奥に……っ!」

ぐぢゅぐぢゅになっているクスシの膣中の、一番奥を目指して腰を突き入れる。

「バニラ、僕、もっ!中に……中に、出すよ……っ!」
「ひゃ、ぅ、あ、んんっ!!中、あつい、あついよぉ……!もっと、もっと熱く……っ!」

レオをもっと奥で感じるように、お尻を突き出すように腰を突き上げる。

三人分の気持ちよさが、渦を巻いて混ざり合っていく。
ひっきりなしにあられもない声を上げて、汗と体液を撒き散らしながら。
もう、お腹の中の熱さも、背筋を駆け上がってくる射精感も、抑えられなくなって……!

「だ、だめ、いく……っ!いっちゃうよぉ!!だめ、らめぇ!!」
「儂も……バ、バニラ、全部、なか、なかにぃ、出し、てっ!!」
「バニラ……クスシ、さんっ、い、いっしょ、に!!」

どくんっ!!

「っく!!」
「ああっ!!!」
「ひ、くぅっ!!」

熱い塊が私の中で弾けた瞬間。
私も、ありったけの私を爆発させた。

「あ、あああああああああああああああっっっっ!!!」
「くぅ、うあ、あああああああああああんっっ!!!」

びく、どく、びくんっ、どくんっ。

腰が、おちんちんが、膣中が、ありったけの気持ちよさを解放していく。

「……い……いっぱい……でてるよぉ……」
「……ぁ……ぁ……」

びゅる、びゅくっ、びゅくっ。
私の中で、レオのが広がっていく感覚。

「や……全部……ぜんぶ……っ」
「……っんぅ……バニラ、の……溢れそう……」

どく、どく、とくんっ、とくんっ。
私の中の全部を、クスシの中に解き放つ感覚。

最後に自分の腰が跳ねて、最後の最後まで精液を注ぎ込んだのを確認して。
私は、ゆっくりと倒れこんでいった。
柔らかくて、温かいクスシの身体に包み込まれながら。



「っう………」
「ようやくお目覚め、じゃな」

重たいまぶたをやっとのことで開けると、身繕いをし始めているクスシとレオが
にこやかな顔で私の顔を見詰めてきた。

「あ……あれ……私……レオ……?」
「気をやってたみたいだね……
 無理もないよ、すっごく激しかったもん」

あ……私、すっごくえっちな事をして、元はといえば、私がクスリ飲んじゃって、
変なのが生えて、たから……
そうだ!それ、ちゃんと治って……!?

おそるおそる、右手をその場所に持っていく。
ちょっと握るような、そんなジェスチャーの私。

すかっ。

「……あ……!」

私の杞憂をよそに、右手はちゃんと空を切ってくれた。

「良かったぁ……治ってる……」

そんなキテレツな仕草の私を見て、後の二人はちょっと苦笑い。
特にクスシは複雑な顔をして。

「それはそうじゃ。かれこれ3回も所を変え儂に注ぎ込んだのじゃぞ。
 それで治らなければ、儂が女子として不能みたいではないか」
「そ、そんなこと無いよ!クスシの……その、それ、すっごく気持ちよかったもんっ」
「ば、馬鹿!真顔でそのようなはしたない事を言うでない!!」
「……最初はクスシが口でしたくせに」
「ち、違……っ!
 そ、そもそも、性交の際と日常では交わす言葉も違うであろうに!」

……。
自らに簡単な治癒魔法をかけて、服の再生を促しながら俯くクスシ。
なんか、可愛い……って思うのは、ああいう事をした後だからかな?

「でも、クスシさんもバニラも、すっごく可愛かった」

こちら、もう襟を正してるレオ。
……私が言いそびれたことをしれっと言うなよぉ。

「こういう結果だったから良かったけど、バニラ。薬の事は、ちゃんとクスシさんの言う事を
 聞かないとだめだよ?
 僕、部屋とか宝箱とかに鍵をかけるなんてことはしたくないから」
「う……ごめんなさい」

同じく、裾を丁寧に直したクスシ。

「では、レオ殿も。
 少しは……その、部屋の片づけにも手を回してくださいな」
「う……ごめんなさい」

「ぷっ……あははっ」
「わ、悪かったよ、ごめん」
「だ、だってさ、あんなにえっちの時は意地悪なレオが
 子供みたいにしゅんってなっちゃってるんだもんっ」
「…………反省してます」

なんか、いつもの雰囲気で。
自分が起こしたドタバタ劇だったけど……これって、めでたしめでたしって言うのかな?



……翌日。
ものの見事に、私とクスシは転生した。

「やれやれ、二人いっぺんにとは、レオも盛んだ」
「あ、あの、やもりん、これにはちょっとした訳が……」

「……ご主人様の……節操なし……」
「あぅ」

「ず、ずるいレオ君っ、私の時は先約があるからって断ったくせに〜!」
「あぅぅ……!」

……まさかみんなに本当の事を言うわけにもいかないし。
レオ、ちょっとだけ、ごめん。

「あ、あぅぅぅぅ、まままままさか、一日二回でなく、二人一緒にとか……
 は、はわわわ、ふけつ、不潔ですぅぅぅぅ〜〜!」
「……でも……それも芸術……
 …………あ……きた……きちゃった……かも………」

みんなの想像は、多分当たってる。
ただ、ちょっとだけ違うのは、私が……その、ちょっと大変だった事。
そんなやり取りを遠巻きにしながら、クスシと二人して昨日の事を思い出して、恥ずかしくなって俯いた。

甲板には、メイドさんの手で洗濯された船長室のシーツが、元通りの白さでたなびいていた。


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